英ユダヤ教会堂襲撃事件、死傷者2人は誤射の可能性＝警察署長

英国警察は３日、中部マンチェスターのシナゴーグ（ユダヤ教会堂）近くで発生した事件について、爆発装置とみられるベストを着用していた容疑者を阻止しようとした際、死傷者のうち２人を誤って撃ち、うち１人が死亡した可能性があると発表した。写真はマンチェスターで同日撮影（２０２５年　ロイター/Temilade Adelaja）

Sam Tabahriti

［マンチェスター（英国）　３日　ロイター］ - 英国警察は３日、中部マンチェスターのシナゴーグ（ユダヤ教会堂）近くで発生した事件について、爆発装置とみられるベストを着用していた容疑者を阻止しようとした際、死傷者のうち２人を誤って撃ち、うち１人が死亡した可能性があると発表した。

グレーター・マンチェスター警察署長のスティーブ・ワトソン氏は声明で、現場で警官に射殺された容疑者は銃器を所持していなかったと言及。死亡した被害者の１人が銃創を負っていたとし、「私の部下が凶悪な攻撃を終わらせるために緊急に取った行動の結果として、予期せぬ悲劇が起きた可能性が高い」と述べた。また、銃創を負ったとみられるもう一人の被害者については、命に別状はないとした。

マンチェスターのシナゴーグ近くで２日朝、車が歩行者に突っ込み、警察当局によると２人が死亡し、３人が重体。容疑者は警官に射殺された。