インド経済は底堅い、油断は禁物=財務相

10月3日、インドのシタラマン財務相(写真)は、政府は経済成長を支えるため国家資本支出を増やすことにコミットしていると発言、世界的な逆風にもかかわらず経済は引き続き底堅いと強調した。写真は、ロンドン中心部のロンドン証券取引所グループ(LSEG)で開催されたインド・英国間経済・財務協議(EFD)で発言する同財務相。4月代表撮影(2025年 ロイター)
Nikunj Ohri
[ニューデリー 3日 ロイター] - インドのシタラマン財務相は3日、政府は経済成長を支えるため国家資本支出を増やすことにコミットしていると発言、世界的な逆風にもかかわらず経済は引き続き底堅いと強調した。
財務省主催の経済会議で「長年にわたって国内総生産(GDP)全体に占める消費と投資の割合が安定している。インドの成長は国内要因にしっかりと固定されており、外的ショックが成長全体に与える影響を最小限に抑えている」と述べた。
ただ、油断は禁物だとし、正しい決断を下して実行する「静かな自信」を求めた。
米国はインドがロシア産石油の輸入を続けていることを理由に、インド製品に対する関税を8月27日から最大50%に引き上げた。エコノミストは、繊維、皮革、化学製品などの輸出に打撃を与える可能性があると指摘している。
政府は連邦予算の一環として、2026年3月期に過去最高の11兆2100億ルピー(1263億ドル)をインフラに支出する計画を発表した。
4─6月のGDPは前年同期比7.8%増と、過去5四半期で最も高い伸びを記録した。米国の関税の影響に対する懸念が高まる中、今年度の成長率は6.8%と予測されている。