シャインマスカットの栽培権供与、小泉氏「産地の理解なく進めない」

農林水産省がブドウの高級品種「シャインマスカット」の栽培権(ライセンス)をニュージーランドに供与する方向で調整していることについて、小泉進次郎農相(写真)は26日の閣議後会見で「産地の理解がないままに進めることはない」と述べた。都内で24日代表撮影(2025年 ロイター)
Tamiyuki Kihara Mariko Katsumura
[東京 26日 ロイター] - 農林水産省がブドウの高級品種「シャインマスカット」の栽培権(ライセンス)をニュージーランドに供与する方向で調整していることについて、小泉進次郎農相は26日の閣議後会見で「産地の理解がないままに進めることはない」と述べた。
農水省は果樹の種苗が違法に流出することで日本の高級品種が海外で無断栽培され、第三国に輸出される事態などを防ぐ目的で「食料・農業・農村基本計画」に基づきライセンス供与の検討を進めている。正式にライセンスを供与することで「信頼できるパートナー」(担当者)によって現地の生産体制を整え、無断栽培の監視強化や周年供給によるマーケットの確保、品種の質や競争環境を守る目的もあるという。
ただ、国産シャインマスカットの輸出体制の整備を求める山梨県の生産者が反発。長崎幸太郎知事が25日、「輸出ができない中でライセンスが供与されれば生産者が大きな打撃を受ける。せめて同じ土俵で対等な競争させてほしい」と小泉氏に要請していた。
小泉氏は26日の会見で「長崎知事から『日本からシャインマスカットを輸出できる国を増やしてもらいたい』と要請いただいた。まったく同感だ」とし、「(ライセンス供与を)産地、知事の理解がないままに進めることはまったくない」と述べた。「(供与するには)よく説明が、さらに不可欠だと思う」とした。
事情を知る関係者によると、県は農水省から9月初めにニュージーランドへのライセンス供与を検討しているとの報告を受け、日本への輸出を許可することはないとの説明があったという。
シャインマスカットは国立研究開発法人の農業・食品産業技術総合研究機構が1980年代後半から約30年かけて開発。日本で高級ブドウとしてブランド化した。有望な輸出品となる可能性があったが、種苗が流出したことで中国や韓国産が東南アジア向けに輸出されているのが確認されている。
(鬼原民幸、勝村麻利子 編集:久保信博)
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