世界の債務残高338兆ドル、緩和的環境やドル安で大幅増加=IIF

国際金融協会(IIF)は9月25日公表した四半期報告で、世界の債務残高が今年上半期に21兆ドル余り増加し、6月末時点で337兆7000億ドルに上ったと明らかにした。写真は米ドル紙幣。5月4日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Canan Sevgili
[ロンドン 25日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)は25日公表した四半期報告で、世界の債務残高が今年上半期に21兆ドル余り増加し、6月末時点で337兆7000億ドルに上ったと明らかにした。世界全体で緩和的だった金融環境やドル安が債務を膨らませた主な要因だ。
ドル建ての債務水準を見ると、中国、フランス、米国、ドイツ、日本が過去最大の増加幅を記録し、やはりドル安が影響した面があった。
主要通貨に対するドル指数は年初から足元までに9.75%下落している。
IIFは「これだけの債務の増加幅は、コロナ禍の政策対応で世界的に未曾有の借り入れ拡大が起きた2020年下半期に比肩する」と指摘した。
返済能力の目安となる債務の国内総生産(GDP)比率は、カナダと中国、サウジアラビア、ポーランドで急上昇した一方、アイルランド、日本、ノルウェーで低下した。
世界全体ではやや下がって324%超となったが、新興国は242.2%と過去最高水準に達した。
新興国の債務は第2・四半期に3兆4000億ドル増加し、6月末の残高は109兆ドル強と過去最高となった。年内に返済期限を迎える借り入れも3兆2000億ドルとこれまでで最も多い。
IIFのサステナブル調査ディレクター、エムレ・ティフティク氏は、債務増加は政府の借り入れが主体で、主要7カ国(G7)と中国は政府債務が急増したと指摘。G7の10年国債利回りが2011年以来の高水準に近づいており、先進国で市場の反応が厳しさを増していると付け加えた。
日本、ドイツ、フランスなどでは、持続不能とみなす財政運営に対して債券売りで警告する投資家の「債券自警団」によって財政を巡る緊張が高まる恐れもあるとしている。
またIIFは、米国の債務全体の約20%、国債残高の80%を短期債が占めている点に言及し、こうした傾向は中央銀行に対する政治圧力を高め、金融政策の独立性が脅かされると強調した。
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