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リフォームUK党首、政権獲得準備を表明 「英国を再び偉大に」

2025年09月08日(月)13時22分

 9月5日、 英国の右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のファラージ党首(写真)は、年次党大会で、与党・労働党と野党・保守党の2大政党は崩壊していると批判し、国政での政権獲得を見据えた党の方針を初めて示した(2025年 ロイター/Phil Noble)

Elizabeth Piper Andrew MacAskill

[バーミンガム(英イングランド) 5日 ロイター] - 英国の右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のファラージ党首は5日、年次党大会で、与党・労働党と野党・保守党の2大政党は崩壊していると批判し、国政での政権獲得を見据えた党の方針を初めて示した。

ファラージ氏は、国民の怒りと失望をいやして「英国を再び偉大に」できる政党はリフォームUKだけだと主張。(1)小型ボートに乗った不法移民の到着を2週間で阻止する(2)警察の捜査権限を強める「職務質問と所持品検査」方針を復活させる(3)温室効果ガス排出ネットゼロ政策を廃止する――といった公約を掲げた。

バーミンガムで2日間開いた党大会のチケットは完売。会場で大勢の人々が列を成し、スタンディングオベーションや「ファラージ」の連呼が起こるといった様子は、同党への信頼感の高まりを印象付けた。

英下院650議席においてリフォームUKは現在4議席しか有していない。しかし移民政策から言論の自由まで、あらゆる争点で2大政党をリードしており、現時点の世論調査によると2029年までに予定される総選挙で政権を取る勢いだ。

ファラージ氏は、レイナー副首相が5日に辞任したことで与党・労働党が分裂し、総選挙が27年に前倒される可能性があるとして、リフォームUKはいつでも政権を取れるよう準備しておく必要があると強調。政権準備のための部門を新設すると表明した。

同氏は「この国の現状を私以上に気にかけている人はいない。何としてでも行動を起こす決意だ」と述べた。

ロイター
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