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ポーランド格付け見通し、財政リスク増大で「ネガティブ」に引き下げ=フィッチ

2025年09月08日(月)11時51分

 格付け会社フィッチ・レーティングスは5日、ポーランドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げた。写真はポーランドのナブロツキ大統領。米ワシントンで3日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

[5日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは5日、ポーランドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げた。財政リスク増大が大きな理由としている。格付けは「Aマイナス」に据え置いた。

フィッチは財政赤字の予想を上回る拡大や、信頼に足る財政再建計画の欠如を問題視するとともに、2027年の議会選挙を控えた政治的なハードルのために改革実行が先送りされかねないとの見方を示した。

政治的ハードルに関しては、ナブロツキ大統領が就任早々に拒否権を発動したことなどを受け、トゥスク首相が率いる連立政権が選挙前に厳しい財政措置を推進する力が制限される可能性があるとみている。

一方でフィッチは、ポーランドがさまざまな課題に直面する中で力強い国内総生産(GDP)成長率を維持するには、欧州連合(EU)からの予算を確保するための改革実行が不可欠だと提言した。

フィッチは、経済構造の多様化とEU加盟国としての立場は格付けの支援材料となる一方、債務安定化ないし財政規律改善が欠けば格下げにつながる可能性があると指摘した。

ロイター
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