最新記事
ミャンマー

息子が明かすスーチー氏の病状...「骨と歯も損傷、地震で負傷の可能性」

2025年9月8日(月)13時52分
アウンサンスーチー

拘束が続いているミャンマーの民主派指導者アウンサンスーチー氏(80、写真)の次男で英国在住のキム・エアリス氏は5日、スーチー氏の心臓疾患が悪化しており、緊急の医療処置が必要と訴えた。ヤンゴンで2019年7月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

拘束が続いているミャンマーの民主派指導者アウンサンスーチー氏(80)の次男で英国在住のキム・エアリス氏は5日、スーチー氏の心臓疾患が悪化しており、緊急の医療処置が必要と訴えた。拘束は「残酷で命を脅かす」とし、即時解放を求めた。

ロンドンで電話取材に応じたエアリス氏は、2021年のクーデターによる政権奪取以来拘束下にあるスーチー氏が約1カ月前に心臓専門医の診察を求めたが、要請が認められたかどうか確認できなかったと説明。


 

「適切な医療検査を行わなければ(スーチー氏の)心臓の状態を知ることはできない。非常に心配している。生きているかどうかさえ確認する方法がない」と述べた。

また、スーチー氏は骨と歯茎にも問題があり、3月に3700人以上が死亡した地震で負傷した可能性が高いと指摘した。

ミャンマー軍が支援する暫定政府の報道官はロイターのコメント要請に応じず、情報省も電子メールによる質問に回答していない。

ミャンマーは21年2月の軍による政権掌握以来、暴力が頻発。大規模な抗議活動につながったが武力で鎮圧され、その後広範囲な武装蜂起が起きている。

スーチー氏は扇動、汚職、選挙違反などの罪で27年の刑に服しているが、いずれの罪状も否認している。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中