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米政権の洋上風力発電事業中止命令、オーステッドと米2州が撤回求め訴訟

2025年09月05日(金)09時56分

 9月4日、デンマークの洋上風力発電大手オーステッドと、米東部ロードアイランド、コネティカット2州はそれぞれ、トランプ政権による2州の沖合での洋上風力発電プロジェクト「レボリューション・ウインド」の建設中止命令の撤回を求める訴訟を提起した。写真はオーステッドのロゴが入った上着を着用する従業員と風力発電機。2023年9月、デンマーク・ニーステッド近郊で撮影(2025年 ロイター/Tom Little)

Jacob Gronholt-Pedersen Nichola Groom

[コペンハーゲン/ロサンゼルス 4日 ロイター] - デンマークの洋上風力発電大手オーステッドと、米東部ロードアイランド、コネティカット2州はそれぞれ4日、トランプ政権による2州の沖合での洋上風力発電プロジェクト「レボリューション・ウインド」の建設中止命令の撤回を求める訴訟を提起した。

レボリューション・ウインドはオーステッドとスカイボーン・リニューアブルズが折半出資。既に予定された風力タービン65基のうち45基が設置され、全体の80%が完成している。

オーステッド側は米首都ワシントンの連邦地裁にバーガム内務長官ら当局者を相手取って起こした訴えで、建設中止命令は何の法的権限もなく発出され、根拠を欠き、違法だと主張した。

またロードアイランドとコネティカットの司法長官も、ロードアイランドの連邦地裁に訴状を提出。コネティカットのウィリアム・トン司法長官は「この種の常軌を逸した無謀な統治手法は明らかに違法であり、われわれは訴訟を通じて阻止する」と強調した。

ロイター
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