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アフガン地震、救助活動へ特殊部隊動員 国連は食料不足の可能性警告

2025年09月04日(木)11時33分

 アフガニスタンは3日、今週1400人以上の死者を出した地震の被災地で、生存者を救出するため、特殊部隊を動員した。一方、国連機関は緊急の資金援助がなければ、被災者への食料援助が近くできなくなると警告した。写真はクナール州で撮影(2025年 ロイター/Sayed Hassib)

[カブール/マザールダラ(アフガニスタン) 3日 ロイター] - アフガニスタンは3日、今週1400人以上の死者を出した地震の被災地で、生存者を救出するため、特殊部隊を動員した。一方、国連機関は緊急の資金援助がなければ、被災者への食料援助が近くできなくなると警告した。

ヘリコプターが着陸できない場所には、負傷者を安全な場所に運ぶため、数十の特殊部隊が空中投下されている。援助団体は、がれきの中から人々を救出する活動は時間との戦いになっていると指摘する。

国連世界食糧計画(WFP)は3日、地震の生存者にも時間が迫っていると警告した。

アフガニスタンのWFP代表、ジョン・アイリーフ氏はロイターに対し、同機関には今後4週間分の資金と備蓄しかないと語った。

アフガニスタン東部のパキスタン国境に近い山岳地帯で31日に発生したマグニチュード(M)6の地震は近年で最大規模で、広範な被害をもたらした。

2日夜にもM5.5の地震が発生した。岩石が山から滑り落ち、遠隔地の村々への道路が寸断されたため、パニックが起き、救助活動が中断された。

タリバン政権によると、死者は1457人、負傷者は3394人、倒壊家屋は6700棟以上に上っている。国連はがれきの下敷きになった人々が依然として残っており、犠牲者はさらに増える可能性があるとしている。

ロイター
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