米軍、麻薬組織対策でカリブ海南部に部隊派遣=関係筋

8月14日、米国は中南米の麻薬カルテルの脅威に対処するため、カリブ海南部への空軍と海軍の部隊派遣を命じた。写真はペンタゴン。2020年10月撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
Steve Holland Idrees Ali
[ワシントン 14日 ロイター] - 米国は中南米の麻薬カルテルの脅威に対処するため、カリブ海南部への空軍と海軍の部隊派遣を命じた。決定について説明を受けた関係者3人が14日、ロイターに明らかにした。
トランプ米大統領は国際テロ組織に指定されている中南米麻薬組織に対処するため軍を活用することに前向きな姿勢を示し、国防総省に選択肢を準備するよう指示していた。
ある米当局者は、P8哨戒機数機のほか、それぞれ少なくとも1隻の軍艦と攻撃型潜水艦が派遣されると説明。派遣は数カ月間継続し、国際空域および国際海域で活動する計画だと述べた。情報収集や監視活動だけでなく、決定が下されれば標的を絞った攻撃を行う拠点として使用される可能性もあるという。
関係者の1人は「今回の派遣は中南米地域の特別指定麻薬テロ組織が米国の国家安全保障にもたらす脅威に対処することを目的としている」と語った。
トランプ政権は2月、メキシコの「シナロア・カルテル」など麻薬組織やベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」を国際テロ組織に指定した。