豪ウエストパック銀、4─6月期は前年比5%増益 利ざやが拡大

豪ウエストパック銀行が14日発表した第3・四半期(4─6月)決算は、純利益が前年同期比5%増の19億豪ドル(12億4000万ドル)だった。同行ロゴの資料写真(2025年 ロイター/Hollie Adams)
Scott Murdoch Rishav Chatterjee
[14日 ロイター] - 豪ウエストパック銀行が14日発表した第3・四半期(4─6月)決算は、純利益が前年同期比5%増の19億豪ドル(12億4000万ドル)だった。利ざやの拡大や貸出・預金の増加が寄与した。
これを受けて同行の株価は5%以上値を上げた。
純利ざやは1.99%で、前年同期の1.92%から上昇。純金利収入は50億豪ドルと、上期の四半期平均から4%増加した。
顧客預金は100億豪ドル増加し、融資総額も160億豪ドル拡大した。
株価は35.66豪ドルまで上昇し、過去10年間で最高値。今年に入って4.9%上昇し、過去1年では20%近く上昇している。
アンソニー・ミラー最高経営責任者(CEO)は「金利の引き下げと緩やかなインフレが家計と企業の強靭性を高めている。これは顧客のストレスレベルの低下に反映されている。また、民間部門の活動の回復を下支えし、貸出の伸びを支えるだろう」と述べた。
住宅ローンの返済遅延は前年同期比で3ベーシスポイント低下したという。