IEA、今年の石油供給予想を上方修正 OPECプラス増産で

8月13日に発表した月報で国際エネルギー機関(IEA)は、今年の石油供給予想を引き上げる一方、需要見通しは引き下げた。写真は6月、ナイジェリア・ラゴスの油田掘削施設で撮影(2025年 ロイター/Sodiq Adelakun)
Enes Tunagur
[ロンドン 13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は13日発表した月報で、今年の石油供給予想を引き上げる一方、需要見通しは引き下げた。
供給増加は石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国で構成する「OPECプラス」の増産決定を受けたもので、需要予想は主要国の需要低迷を踏まえた。
2025年の世界の石油供給量は日量250万バレル増加と予想し、210万バレル増から上方修正した。
一方、世界需要は68万バレル増とし、従来予想の70万バレル増から引き下げた。IEAは「最新のデータは、主要国全体で需要が低迷していることを示す。消費者信頼感は依然低迷しており、急激な回復は期待できない」と述べた。
またOPECプラスが増産するが、引き続き非OPEC諸国が今年と来年の供給の伸びをけん引すると予想した。