トランプ氏、オバマ元大統領を「反逆者」と非難 エプスタイン問題から話題転換

トランプ大統領は22日、民主党のオバマ元大統領が2016年の大統領選挙を妨害するために自身とロシアと不当に結び付けたとし、オバマ氏を「反逆者」と非難した。ホワイトハウスで6月撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 22日 ロイター] - トランプ大統領は22日、民主党のオバマ元大統領が2016年の大統領選挙を妨害するために自身とロシアと不当に結び付けたとし、オバマ氏を「反逆者」と非難した。ただ、具体的な証拠は示さなかった。
トランプ氏はこれまでもオバマ氏を名指しで非難してきたが、オバマ氏に対しここまで踏み込んで犯罪行為の疑いを公に指摘したのは、1月の2期目就任以降で今回が初めて。オバマ氏の報道官は「こうした奇妙な主張は荒唐無稽で、注目をそらそうとする試みにすぎない」として、トランプ氏の発言を一蹴した。
トランプ氏は、性的人身売買で起訴され勾留中だった2019年に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する情報公開を保守派支持層から求められる中、世論の関心を他の問題にそらそうとしている。
トランプ氏はこの日、大統領執務室でエプスタイン氏について問われると、すぐに話題をオバマ氏らに対する批判に切り替え、本来話題にすべき「魔女狩り」はオバマ元大統領に関するものであるべきだと主張。ロシアによる選挙介入疑惑を巡る捜査は「反逆行為」とし、オバマ氏が「クーデターを主導しようとした」と非難。「彼らが私にしたことを考えれば、正しいかどうかはともかく、追及すべきときが来た」などと述べた。