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ミャンマー総選挙、ASEANの優先事項でない=マレーシア外相

2025年07月11日(金)16時32分

7月11日、 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国であるマレーシアのモハマド外相(写真)は、ASEANがミャンマーでの選挙は優先事項ではないとの認識で一致し、同国軍事政権に対して暴力停止や人道支援などを含む「5項目の合意」の履行を求めていると明らかにした。クアラルンプールで同日代表撮影(2025年 ロイター)

[クアラルンプール 11日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国であるマレーシアのモハマド外相は11日、ASEANがミャンマーでの選挙は優先事項ではないとの認識で一致し、同国軍事政権に対して暴力停止や人道支援などを含む「5項目の合意」の履行を求めていると明らかにした。

ASEAN外相会議の合間に記者団に、「選挙は5項目の合意には含まれていない」と述べた。「現時点で選挙は優先事項ではなく、全ての暴力を停止することが最優先事項だとミャンマーに伝えた。そうすることで全ての関係者が一堂に会して協議できる」と語った。

ミャンマー軍事政権は今年、総選挙を実施する方針を示しているが、モハマド氏は全ての政党が参加しない選挙はASEANとして受け入れられないとの見解を示した。「一部の勢力だけが参加する選挙は意味がない。それでは問題は解決せず、むしろ状況を悪化させるだけだ」と述べた。

また、3月に発生した大地震を受けて軍事政権が発表した反政府勢力との一時停戦について、ASEANは延長と範囲拡大を求めていると語った。

ロイター
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