戦闘機パイロットの死、兵器供与の必要性示す=ウクライナ副司令官

ウクライナ西部空軍司令部の副司令官、オレー・ザハルチューク氏は3日、同国の経験豊富なF―16戦闘機パイロットがロシアのドローン(無人機)との戦闘で死亡したことについて、同盟国が重要な防空兵器を提供しなければウクライナは一段とリスクの高い戦術を採用せざるを得なくなることが浮き彫りになったと強調した。写真は7月3日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[キーウ(キエフ) 3日 ロイター] - ウクライナ西部空軍司令部の副司令官、オレー・ザハルチューク氏は3日、同国の経験豊富なF―16戦闘機パイロットがロシアのドローン(無人機)との戦闘で死亡したことについて、同盟国が重要な防空兵器を提供しなければウクライナは一段とリスクの高い戦術を採用せざるを得なくなることが浮き彫りになったと強調した。
米国防総省は数日前、ウクライナへの防空ミサイルや精密誘導弾など一部兵器の供給を停止すると発表したばかり。
ロシアはここ数週間、ウクライナの都市への空爆を強化し、数十人が死亡した。当局者は、同盟国が重要な兵器の供給を強化しない限り、この傾向は強まると予想している。
キーウで開かれた死亡したパイロットの葬儀でザハルチューク氏は「兵器はいくらあっても十分ではないことを、だれもが理解すべきだ。入手できないためにミサイルが使えなければ、非常に困難な事態になる」と訴えた。
米国が供与を停止している兵器の中には、F―16が搭載するミサイルが含まれている。
3日にはウクライナ中部のポルタヴァと南部の港湾都市オデーサで、ロシアの空爆により少なくとも4人が死亡した。