ニュース速報
ワールド

戦闘機パイロットの死、兵器供与の必要性示す=ウクライナ副司令官

2025年07月04日(金)10時51分

ウクライナ西部空軍司令部の副司令官、オレー・ザハルチューク氏は3日、同国の経験豊富なF―16戦闘機パイロットがロシアのドローン(無人機)との戦闘で死亡したことについて、同盟国が重要な防空兵器を提供しなければウクライナは一段とリスクの高い戦術を採用せざるを得なくなることが浮き彫りになったと強調した。写真は7月3日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[キーウ(キエフ) 3日 ロイター] - ウクライナ西部空軍司令部の副司令官、オレー・ザハルチューク氏は3日、同国の経験豊富なF―16戦闘機パイロットがロシアのドローン(無人機)との戦闘で死亡したことについて、同盟国が重要な防空兵器を提供しなければウクライナは一段とリスクの高い戦術を採用せざるを得なくなることが浮き彫りになったと強調した。

米国防総省は数日前、ウクライナへの防空ミサイルや精密誘導弾など一部兵器の供給を停止すると発表したばかり。

ロシアはここ数週間、ウクライナの都市への空爆を強化し、数十人が死亡した。当局者は、同盟国が重要な兵器の供給を強化しない限り、この傾向は強まると予想している。

キーウで開かれた死亡したパイロットの葬儀でザハルチューク氏は「兵器はいくらあっても十分ではないことを、だれもが理解すべきだ。入手できないためにミサイルが使えなければ、非常に困難な事態になる」と訴えた。

米国が供与を停止している兵器の中には、F―16が搭載するミサイルが含まれている。

3日にはウクライナ中部のポルタヴァと南部の港湾都市オデーサで、ロシアの空爆により少なくとも4人が死亡した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、EU産ブランデーに最大34.9%関税 主要コ

ビジネス

TSMC、熊本県第2工場計画先延ばしへ 米関税対応

ワールド

印当局、米ジェーン・ストリートの市場参加禁止 相場

ワールド

ロシアがウクライナで化学兵器使用を拡大、独情報機関
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    「コメ4200円」は下がるのか? 小泉農水相への農政ト…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 9
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 10
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中