英サービスＰＭＩ、6月改定は52.8 昨年8月以来の高水準

　Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた６月の英国のサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５２．８と、５月の５０．９から上昇し、２０２４年８月以来の高水準となった。写真はロンドンのレストラン。２０２３年５月、ロンドンで撮影（２０２５年　ロイター/Piroschka Van De Wouw）

[ロンドン ３日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた６月の英国のサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５２．８と、５月の５０．９から上昇し、２０２４年８月以来の高水準となった。

景況拡大・悪化の分かれ目となる５０を上回り続けている。

速報値の５１．３から上方改定された。

英中央銀行が注視する販売価格の伸びは２１年２月以降で最も弱いペースとなった。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクスディレクター、ティム・ムーア氏は「物価上昇圧力の緩和と雇用の減少の組み合わせは、中銀が８月の次回会合で利下げを再開する可能性を示している」と述べた。

労働コストの上昇を背景に、企業は過去９カ月間、主に退職者の補充をしない形で従業員数を減らし続けている。

新規輸出受注は３カ月連続で減少し、５月よりも減少ペースが加速。米欧の需要低迷が主因だ。

製造業と合わせた総合ＰＭＩは、５月の５０．３から５２．０に上昇した。