イラン最高指導者「米国が再び攻撃すれば反撃」、停戦後初めて発言

イランの最高指導者ハメネイ師は26日、イスラエルとの停戦後に初めて発言、米国からの攻撃を今後受けた場合は中東の米軍基地にの反撃すると表明した。26日の提供写真(2025年 ロイター/West Asia News Agency)
Jana Choukeir Nayera Abdallah
[ドバイ 26日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は26日、イスラエルとの停戦後に初めて発言、米国からの攻撃を今後受けた場合は中東の米軍基地に反撃すると表明した。
ハメネイ師は事前に録画された国営テレビでの演説で、イランへの攻撃は「大きな代償」を伴うとし、米軍の攻撃後にイランがカタールの米軍基地を標的としたことを指摘。「イランはアメリカを平手打ちにした。中東地域の重要な米軍基地のひとつを攻撃した」と述べた。
「イランが米国の中東での重要拠点に達して、必要ならいつでも行動できるという事実は重大だ。将来、攻撃が行われれば同じことが繰り返される可能性がある」と語った。
トランプ米大統領は25日、イランが核濃縮プログラムを再構築した場合は再び攻撃するかとの質問に対し、「もちろんだ」と答えていた。
また、トランプ米大統領の呼びかけにもかかわらずイランは降伏しないと言明。「トランプ大統領は、米国は降伏以外では満足しないことを明らかにした。そのようなことは決して起こらないだろう」と述べた。
米によるイランの核施設攻撃については、「何の成果も得られなかった」と一蹴。「米国は重要な行動は何もできなかった。米大統領は異常なまでの見せかけの行動をとったが、そうする必要があったのだ」とした。
ハメネイ師の演説直後、イスラエルのネタニヤフ首相は、自身とトランプ大統領が手をつないだ写真に「われわれは共通の敵を倒すために協力し続ける」というメッセージを添えてSNSに投稿した。