日韓国交正常化60年で式典、石破首相「厳しい戦略環境だからこそ協力を」

6月19日、石破茂首相は、東京都内で開かれた日韓国交正常化60周年記念式であいさつし「日韓を取り巻く戦略環境が厳しさを増す中であるからこそ手を携え、より良い未来に向かって共に新たな一歩を踏み出していこう」と呼び掛けた。写真は5月21日、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Kentaro Okasaka
[東京 19日 ロイター] - 石破茂首相は19日、東京都内で開かれた日韓国交正常化60周年記念式であいさつし「日韓を取り巻く戦略環境が厳しさを増す中であるからこそ手を携え、より良い未来に向かって共に新たな一歩を踏み出していこう」と呼び掛けた。
出生率の低下や地方創生といった多くの共通課題に直面しているとし「日韓協力の裾野をさらに広げながら、これまで紡いできた交流のバトンをしっかりと次の世代へつないでいきたい」と語った。
記念式は駐日本韓国大使館が主催。日本側からは日韓議員連盟の菅義偉会長(元首相)や岸田文雄前首相も出席、直近3代の首相が顔をそろえた。林芳正官房長官や岩屋毅外相ら閣僚も参加した。韓国側からは朴喆熙・駐日大使らが出席した。
岸田氏は外相、首相として日韓関係改善に取り組んだと振り返り「人間にとっても還暦というのは大きな節目だが、日韓関係も右余曲折を経ながらも発展を続け、今日に至ることができた」と述べた。