韓国李政権、2次補正予算を発表 追加支出147億ドル

　６月１９日、韓国の李在明政権は、２０兆２０００億ウォン（１４７億ドル）の追加支出を含む第２次補正予算を発表した。ソウルで４日、代表撮影（２０２５年　ロイター）

[ソウル １９日 ロイター] - 韓国の李在明政権は１９日、２０兆２０００億ウォン（１４７億ドル）の追加支出を含む第２次補正予算を発表した。補正予算の総額は３０兆５０００億ウォンで、そのうち１０兆３０００億ウォンは予想される税収不足の穴埋めに充てられる。

李氏は景気回復を最重要政策課題に掲げており、大統領就任後２週間での２次補正編成となった。１３兆８０００億ウォンの１次補正予算が５月に成立したばかりだった。

今回の追加支出の柱は李氏の看板政策である消費者への現金給付制度で、国民１人当たり１５万─５０万ウォン相当の商品券を配布する。総額は１０兆３０００億ウォンとなる。このほかに建設部門への財政支援、人工知能（ＡＩ）分野や中小企業への投資、中小企業向けの債務再編プログラムなどが盛り込まれた。

企画財政省によると、総額３０兆５０００億ウォンのうち１９兆８０００億ウォンは追加の国債発行で賄われる予定。

２次補正により、今年の財政赤字の対国内総生産（ＧＤＰ）比率は４．２％に上昇する見込み。１次補正後の予想は３．３％だった。また、政府債務はＧＤＰ比４８．４％から４９．０％に上昇する見込みだ。