タイ商務相、対米関税交渉に自信 税率10%に引き下げも

6月16日、タイのピチャイ商務相は、米国と通商協議を実施すると表明、関税を巡って両国が良好な条件で合意することが可能で、場合によっては10%程度の低い税率になるとの自信を示した。写真は4月、チャオプラヤー川沿いのバンコクの港をドローンで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 16日 ロイター] - タイのピチャイ商務相は16日、米国と通商協議を実施すると表明、関税を巡って両国が良好な条件で合意することが可能で、場合によっては10%程度の低い税率になるとの自信を示した。
同相は記者団に、協議は順調に進むだろうと発言。両国の当局者が今週ビデオ会議を行うが、閣僚協議の日程は未定だと述べた。
具体的な協議事項や、なぜ関税の引き下げが可能と考えているかは明らかにしなかった。米政府はタイに36%の相互関税を設定している。
同相は「心配しないでほしい、全て準備はできている。交渉は成功するはずだ」とし「詳細は詰めているところだが、まだ明らかにはできない」と述べた。
また、5月の輸出統計は「良好」であり、18日に発表予定だと語った。
バーツ相場については、輸出と観光を支えるため、バーツ安が望ましいとし、1ドル=37─38バーツの水準が適切だと述べた。16日のレートは1ドル=32.45バーツ。