米、ベトナムに中国技術からのデカップリング要求=関係筋

米国はベトナムとの関税交渉で、同国で組み立てられてから米国に輸出される機器に関して中国技術からのデカップリング(切り離し)を求めている。写真はベトナム・ハイフォン市にあるビングループのスマホ「Vスマート」組み立てライン。2018年12月撮影(2025年 ロイター/Kham)
Francesco Guarascio
[ハノイ 16日 ロイター] - 米国はベトナムとの関税交渉で、同国で組み立てられてから米国に輸出される機器に関して中国技術からのデカップリング(切り離し)を求めている。関係筋3人が明らかにした。
ベトナムにはアップルやサムスンのようなハイテク企業の大規模な製造拠点があり、しばしば中国製の部品に頼っている。
ベトナムは国内製部品の供給を増やすために地元企業との会合を開いており、各社も協力の意思を示しているが、時間と技術が必要だとも警告しているという。
関係筋は中国の技術に依存し過ぎているベトナム組み立て製品の例として仮想現実(VR)機器を挙げた。
ベトナム商工省は15日、先週実施した米国との3回目の貿易交渉で進展があったものの、主要な問題が未解決のため、さらなる分析と協議継続が必要だと明らかにした。
複数の関係筋によると、ベトナム共産党のトー・ラム書記長は今月下旬にも米国を訪問し、トランプ米大統領と会談する意向。訪米日程は今のところ発表されていない。