米最高裁、アリゾナ州銅鉱山の開発許可 先住民の訴え退ける

5月27日、米連邦最高裁は、アリゾナ州に位置する世界最大級の銅鉱山「レゾリューション」の開発を巡り、資源大手リオ・ティントとBHPグループによる用地取得に宗教上の理由で反対していた先住民の訴えを退けた。最高裁、昨年6月撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Nate Raymond Ernest Scheyder
[27日 ロイター] - 米連邦最高裁は27日、アリゾナ州に位置する世界最大級の銅鉱山「レゾリューション」の開発を巡り、資源大手リオ・ティントとBHPグループによる用地取得に宗教上の理由で反対していた先住民の訴えを退けた。
アリゾナ州の先住民族サン・カルロス・アパッチ族と自然保護活動家などで構成する団体「アパッチ・ストロングホールド」は、同鉱山の開発により、神聖な儀式に使用される土地が破壊されるとして訴訟を起こしていた。
下級審は連邦政府が鉱山開発に向けて両社と土地の交換を進めることを認める判決を出していた。
米政府は連邦所有地では政府が望むことをできると主張。今回の最高裁の決定を受けて、政府は両社に同鉱山へのアクセスを認める手続きを来月までに開始できる。
トランプ政権は土地の譲渡と鉱山の開発を進める意向を示している。