中国外務次官、米国との貿易問題管理に自信 「恐れはない」

5月9日、中国の華春瑩外務次官(写真)は中国には米国との貿易問題を管理する能力があると十分確信していると述べた。2022年8月撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
Kevin Krolicki
[麻栗坡(中国) 9日 ロイター] - 中国の華春瑩外務次官は9日、中国には米国との貿易問題を管理する能力があると十分確信していると述べた。
両国の高官は10日、スイスで関税について協議する。
華氏は「われわれに恐れはない」と述べ、米政権の貿易政策は維持できないと指摘した。
週末に予定される米中高官協議は、世界経済の混乱を招いている貿易戦争の解決に向けた第一歩として受け止められている。
トランプ米大統領は8日、実質的な協議になるとし、対中関税率が現在の計145%よりも高くなることはなく、むしろ引き下げられる可能性が高いとの認識を示した。
華氏は「われわれはいずれの国とも、戦争はどのようなものであっても望んでいない。しかし、現実を直視しなければならない。国民はわれわれがあらゆる困難を乗り越える能力を持っていると確信している」と述べた。
また、「米国が行っていることは持続不可能だ。米国の一般市民はすでに関税戦争による苦しみを感じている」とし、米政権は「正常」に戻るだろうと語った。