米国の駐パナマ大使、共通の脅威として中国名指し

5月8日、米国の駐パナマ大使となったケビン・カブレラ氏は公邸で会見し、両国の関係強化を図ると約束するとともに、共通の脅威として中国を名指しした。パナマ市で2024年8月撮影(2025年 ロイター/Enea Lebrun)
[パナマ市 8日 ロイター] - 米国の駐パナマ大使となったケビン・カブレラ氏は8日に公邸で会見し、両国の関係強化を図ると約束するとともに、共通の脅威として中国を名指しした。
トランプ米大統領がパナマ運河の管理権を「取り返す」と発言して以来、米国とパナマの関係に注目が集まっている。
4月下旬に着任したカブレラ氏は「私の最優先課題の中にはこの地域に対する有害な影響、例えば中国の影響に対抗する共同の取り組みを強固にしていくことがある」と述べた。
カブレラ氏は「中国はパナマと西半球にふさわしい同盟相手ではない」と言い切り、米国とパナマは麻薬取引対策やパナマ運河の安全保障拡充で協力していくと付け加えた。
一方パナマの中国大使館は、カブレラ氏のこうした発言について「基本的な事実に反している」と批判し、パナマのムリノ大統領はパナマ運河に中国が介入しているとの見方を否定した、と指摘した。