テキサス州石油掘削申請が4年ぶり低水準、OPEC増産など懸念

5月8日、 調査会社エンベラスによると、米国トップの産油州であるテキサス州の石油・ガス掘削許可申請が先月、4年ぶり低水準に落ち込んだ。テキサス州パーミアン盆地の産油施設で2018年8月撮影(2025年 ロイター/Nick Oxford)
Georgina McCartney
[ヒューストン 8日 ロイター] - 調査会社エンベラスによると、米国トップの産油州であるテキサス州の石油・ガス掘削許可申請が先月、4年ぶり低水準に落ち込んだ。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスによる増産と貿易戦争で原油価格が下落し続けるという懸念が背景にある。
エンベラスによると、テキサス州の事業者が4月に提出した新規掘削許可申請件数は570件で、3月の795件から減少し、2021年2月以来の低水準となった。
調査担当者によると、トランプ米大統領が貿易相手国に対し相互関税を課すと発表した4月2日以来、原油価格は4年ぶり安値まで下落、世界的な貿易戦争を巡る不透明感を受け、週平均の掘削許可申請が激減したという。
一方、OPECプラスは今月、4月に続いて増産を加速させることで合意した。