米長官、印・パキスタンに緊張緩和要請 カシミール襲撃事件巡り

4月30日、ルビオ米国務長官は、26人が死亡したインドとパキスタンの係争地カシミール地方での観光客などへの襲撃事件を巡り、緊張緩和に向けて両国に協力を促した。アムリツァル付近で27日撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
Kanishka Singh Ismail Shakil
[ワシントン 30日 ロイター] - ルビオ米国務長官は30日、26人が死亡したインドとパキスタンの係争地カシミール地方での観光客などへの襲撃事件を巡り、緊張緩和に向けて両国に協力を促した。
ルビオ長官はインドのジャイシャンカル外相、パキスタンのシャリフ首相と個別に話し、過激派と闘うインドへの支持を表明するとともに、パキスタンにはテロ事件の捜査に協力するよう求めた。
米国務省によると、ルビオ氏はカシミール地方での事件は容認できないテロだとし、パキスタンに「非難の必要性」を訴えた。一方、パキスタン首相府は、インドに「暴言を慎むよう」促すようルビオ氏に求めたと述べた。
さらにルビオ氏は、核保有国である両国が「緊張を緩和し、直接のコミュニケーションを再開し、平和を維持するために」協力するよう訴えたという。
パキスタンのタラル情報相は30日、インドが24─36時間以内に軍事攻撃を開始するという信頼できる情報があると明らかにした。