ウクライナ外相、終戦協議への参加を主張 米ロの動き警戒

ウクライナのシビハ外相は、13日公開の仏紙ルモンドのインタビューで、ウクライナ戦争終結に向けた協議をウクライナと欧州抜きで行うべきでないとの見解を示した。キーウで2023年2月撮影(2025年 ロイター)
[パリ 13日 ロイター] - ウクライナのシビハ外相は、13日公開の仏紙ルモンドのインタビューで、ウクライナ戦争終結に向けた協議をウクライナと欧州抜きで行うべきでないとの見解を示した。
「ウクライナ抜きでウクライナを論じることはできないし、ヨーロッパ抜きでヨーロッパを論じることもできない」と述べた。
NATOがウクライナの安全を保障する最もコストが低い方法はウクライナのNATO加盟だとし、ウクライナの領土保全や主権を損ねるような妥協はあってはならないと述べた。
「われわれは完全な合意を望んでいる。それは米国の利益になる。トランプ大統領のリーダーシップと欧州の強いコミットメント、欧州の団結があれば、このプロセスに新たな弾みをつけるチャンスがある」と語ったが「私の知る限り、アメリカの同盟国はまだ計画を確定していない」とも述べた。
トランプ米大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意したと明らかにした。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、ウクライナ問題で中国が米国に米ロ首脳会談開催を提案したと伝えた。
トランプ氏はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は現実的ではなく、全ての領土を取り戻す可能性は低いとの認識も示した。