シリア政権崩壊、ロシアの影響力に危機 駐留基地存続に懸念も
12月8日、シリアのアサド政権が崩壊したことを受け、これまで同国の強力な後ろ盾となってきたロシアの地政学的影響力と、戦略的に重要な2つの駐留基地が危機に瀕している。写真は2017年、シリアのラタキア県で撮影(2024年 ロイター/RUSSIA-FLIGHTS/ Sputnik/Mikhail Klimentyev)
Andrew Osborn Maxim Rodionov
[8日 ロイター] - シリアのアサド政権が崩壊したことを受け、これまで同国の強力な後ろ盾となってきたロシアの地政学的影響力と、戦略的に重要な2つの駐留基地が危機に瀕している。
ロシア国営メディアは8日、ロシア大統領府の関係者の話として、シリアのアサド前大統領が人道的な理由で亡命を認められ、家族とともにモスクワに到着したと伝えた。
ロシアメディアは関係筋の話として、シリアの反体制派指導者らは国内のロシア軍基地と外交機関の安全を保証することに合意したと伝えた。しかし、ロシアの軍事ブロガーによると、基地周辺の状況は極めて緊迫しており、安全がいつまで保証されるか不明だという。
シリア国内のロシア軍基地は、西部ラタキア県のフメイミム空軍基地と地中海沿岸のタルトゥース海軍基地の2カ所ある。タルトゥース基地はロシアにとって地中海で唯一の修理・補給拠点で、ロシアはここを中継基地として民間軍事会社をアフリカに送っている。
このため、タルトゥースの拠点を失うことは中東、地中海、アフリカにおけるロシアの影響力に深刻な打撃になるだろうと、西側の軍事アナリストは話す。
<軍事的プレゼンスへの影響>
ロシア国防省に近く、テレグラムで130万人以上のフォロワーを持つロシアの軍事ブロガー「Rybar」は、政府の公式見解がどうであれ、シリア国内のロシア基地周辺の状況は深刻な懸念材料だと述べている。
「中東地域におけるロシアの軍事的プレゼンスは一本の糸にぶら下がっている」「高官らの決定は現地では全く関係ない」と懸念を示し、駐留基地のロシア軍は本国からの命令がない状態で、その立場を防衛するための行動を取っていないと示唆した。
ロシア艦船は安全保障上の理由からタルトゥースを離れ、沖合にとどまっている。一方でフメイミム空軍基地は、反体制派が近隣を制圧した後に事実上封鎖され、クルド人勢力はユーフラテス川の反対側にあるロシアの施設を封鎖し始めた。
ロイターはRybarの指摘を独自に確認できていない。
ロシア外務省は8日、2つの軍事施設は厳戒態勢に置かれているが、「現在のところ、両施設の安全に対する深刻な脅威はない」と表明。
また、「全ての当事者が暴力の使用を控え、政治的手段によって統治に関する全ての問題を解決するよう強く求める」とし、「そのため、ロシアはシリア反体制派の全てのグループと接触している」と述べた。
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