ニュース速報
ワールド

米上院共和党、院内総務にスーン氏 トランプ氏から一定の独立性

2024年11月14日(木)10時36分

米上院共和党は13日、院内総務にジョン・スーン議員(63、サウスダコタ州)を選出した。同日撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米上院共和党は13日、院内総務にジョン・スーン議員(63、サウスダコタ州)を選出した。上院共和党トップの院内総務を史上最長の約17年間務めたミッチ・マコネル氏(82)の後任となる。

親トランプ派選出を求める世論の圧力ではなく、議員本人の資質を重視した選択となった。

スーン氏が、ジョン・コーニン議員(テキサス州)や実業家イーロン・マスク氏の推薦を受けたリック・スコット議員(フロリダ州)を抑えて勝利したことは、上院がトランプ氏から一定の独立性を保つ可能性があることを示している。   

スーン氏は穏健な制度派であり、党内に幅広く緊密な人脈を持つ経験豊富な議員と見なされている。

「この共和党チームはトランプ次期大統領の政策の下に団結しており、われわれの仕事は今日から始まる」との声明を発表した。

広報担当者によるとスーン氏は、同じく長年制度派として活躍してきたコーニン氏を29対24で破った。

スコット氏は第1回投票で敗退した。スコット氏には、トランプ氏の盟友マスク氏のほか、保守派評論家で熱心なトランプ氏支持者でもあるショーン・ハニティ氏など外部の有力者が支持を表明していた。

スコット氏の出馬により、通常は内輪の選挙にすぎない院内総務選びが、トランプ政権下での上院の独立性に対する最初の試金石の様相を呈していた。

共和党は上院100議席のうち少なくとも52議席を確保し過半数を奪還。下院でも多数派を維持する見通しとなっている。

スーン氏は記者会見で、トランプ氏が指名する候補者を速やかに承認し、歳出削減と国境警備の強化に協力することを目指すと表明。

「多数派を取り戻し、トランプ氏のアジェンダを実現するために下院の同僚と協力し始めることに興奮している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

NY市長選、マムダニ氏当選でユダヤ系有権者に亀裂 

ワールド

豪11月の消費者信頼感指数、3年9カ月ぶりに100

ワールド

今年のノーベル物理学賞受賞者、HPEなどと量子スー

ビジネス

ANAHD、社債型種類株で2000億円調達 航空機
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 7
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中