北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイル、7月1日以来 日本のEEZ外に
海上保安庁は9月12日早朝、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。2022年7月、軍事境界線の非武装地帯(DMZ)で撮影(2024年 ロイター)
Nobuhiro Kubo Hyonhee Shin
[東京/ソウル 12日 ロイター] - 日韓の防衛当局は12日、北朝鮮が東岸沖へ複数の短距離弾道ミサイルを発射したと発表した。360キロほど飛行して海に落下したとしている。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは7月1日以来。日米韓の外交当局は電話で協議し、ミサイル発射を国連決議違反として強く非難するとともに、3カ国で緊密に連携することを改めて確認した。
岸田文雄首相は官邸で記者団に対し、「引き続き情報収集と警戒監視に全力をあげ、日米韓の連携のもと対応していく」と語り、北朝鮮に抗議したことを明らかにした。被害の情報は確認されていないとした。
日本の防衛省によると、北朝鮮は午前7時10分から14分ごろに西岸付近から複数の弾道ミサイルを東方向へ発射した。少なくとも2発は最高高度100キロ程度、飛行距離350キロを超えたと分析。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。
韓国軍はおよそ360キロ飛行したとみている。
韓国軍の報道官は会見で、今回のミサイル発射は米韓合同軍事演習への報復、あるいはロシアに提供するミサイルの試験だった可能性があると述べた。