ニュース速報
ワールド

中国製EVは世界の供給に貢献、李首相が表明 夏季ダボス会議開幕

2024年06月25日(火)14時04分

 6月25日、中国の李強首相(写真)は、世界経済フォーラムの夏季ダボス会議で、西側諸国との貿易摩擦が続く中、中国の電気自動車(EV)とリチウム電池は国内の需要を満たすだけでなく、世界の供給を豊かにしていると指摘した。写真は17日、オーストラリアのキャンベラでの代表撮影(2024 ロイター)

[大連(中国) 25日 ロイター] - 中国の李強首相は、25日開幕した世界経済フォーラムの夏季ダボス会議で、西側諸国との貿易摩擦が続く中、中国の電気自動車(EV)とリチウム電池は国内の需要を満たすだけでなく、世界の供給を豊かにしていると指摘した。

5%前後という今年の成長率目標の達成を確信しており、第2・四半期も着実な改善が見込まれると述べた。

李氏は「中国による高度なEVやリチウムイオン電池、太陽光発電製品などの生産はまず国内需要を満たすが、さらに世界の供給も豊かにする」と述べた。

米国や欧州連合(EU)は中国がグリーン技術で過剰生産能力を持つと非難。内需低迷を背景に輸出拡大を目指す中国企業との不公正な競争から国内産業を保護するとして対応を打ち出している。

中国は過剰生産能力の問題や同国企業が不当な補助金の恩恵を受けているとの指摘を否定している。

李氏は「中国の新産業の急速な台頭はわれわれ独自の比較優位性に根差している」としたほか、中国の「消費者は新技術に対する受容性がより高い」と述べた。

また、「規模の経済の継続によって、企業の技術革新コストを効果的に希釈することができる。これは中国の新産業の強力な競争力の真の源だ」と発言。「新産業と新たな原動力の急速な成長は、中国経済の健全な発展を力強く支え、維持してきた」とし、「中国経済は着実に回復し続け、通年の経済成長率は目標の5%前後を達成できると確信している」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナに大規模夜間攻撃、19人死亡・66人負傷

ワールド

ウクライナに大規模夜間攻撃、19人死亡・66人負傷

ワールド

中国、日本産水産物を事実上輸入停止か 高市首相発言

ワールド

訂正-ジャワ島最高峰のスメル山で大規模噴火、警戒度
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 5
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中