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英、次世代原子炉燃料HALEUの製造施設建設へ 欧州初

2024年05月08日(水)13時18分

5月8日、英政府は次世代原子炉の燃料として必要な高純度低濃縮ウラン(HALEU)の製造施設を欧州で初めて建設するため、約2億ポンド(2億5114万ドル)を投じると発表した。写真は英議会で行われたエネルギー安全保障・ネットゼロ省関連の質疑応答。2023年2月撮影(2024年 ロイター/Jessica Taylor)

Susanna Twidale

[ロンドン 8日 ロイター] - 英政府は8日、次世代原子炉の燃料として必要な高純度低濃縮ウラン(HALEU)の製造施設を欧州で初めて建設するため、約2億ポンド(2億5114万ドル)を投じると発表した。

英国は気候変動目標の達成とエネルギー安全保障強化を狙い、原発の発電能力を2050年までに24ギガワットに増やし、電力需要に占める割合を現在の約14%から約25%に高める方針。その一環として次世代原子炉を建設したい意向だ。

エネルギー安全保障・ネットゼロ省によると、HALEU製造施設はイングランド北西部チェシャーにウラン濃縮企業ウレンコが建設し、2031年までに国内向けもしくは輸出用のHALEUを生産できるようになる見通し。政府はウレンコに1億9600万ポンドを提供する。

アンドルー・ボウイ政務次官(原子力・再生可能エネルギー担当)は「原子力燃料をロシアに過度に依存している状態からの脱却を望む同盟国に、この燃料を輸出する機会があるのは明らかだ」と述べた。

現在、HALEUを商用販売している主要企業はロシア国有エネルギー企業ロスアトム傘下のTENEX。同国のウクライナ侵攻以来、西側諸国はTENEXからの輸入を減らそうと模索している。

ロイター
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