ニュース速報
ワールド

ドイツと中国、自動車データ共有に関する共同宣言に署名

2024年04月18日(木)12時19分

 4月17日、ドイツと中国は自動運転とコネクテッド・ドライブ(車載通信システムを使った運転支援サービス)での協力に向けた共同宣言に署名した。写真はメルセデス・ベンツ の自動運転トラック。ドイツのシュトゥットガルトで2015年10月撮影(2024 ロイター/Michaela Rehle)

[17日 ロイター] - ドイツと中国は自動運転とコネクテッド・ドライブ(車載通信システムを使った運転支援サービス)での協力に向けた共同宣言に署名した。ドイツは自動車メーカーが中国からドイツにデータを転送できるようになることを期待している。

両国は自動運転車を開発する際に生成されるデータの管理方法について共通の基準と規則を策定する上で協力する。

中国の技術が欧州連合(EU)と米国の市場に入り、現地でデータを収集することに伴う安全保障上のリスクに対する欧米の懸念が高まっている。米政府は2月、中国製輸入車が及ぼしかねない国家安全保障上のリスクについて調査を開始した。

一方、欧州のビジネスリーダーは、中国から欧州へのデータ転送に関する中国の規制が、欧州から中国へのデータ転送に関する欧州の規制よりも大幅に厳しいことに不満を表明している。

中国当局は昨年、自動車業界のデータ規則を強化し、中国国内のスマートカーによる海外への直接のデータ転送を禁じて、国内のクラウドサービスを利用するよう提案。ただ当局はその後企業の苦情を受け、態度を軟化させている。

ドイツの声明によると、共同宣言はこのテーマについてさらに議論を進める場を提供するもので、まだコンセンサスは得られていない点を強調し、この分野におけるドイツとEU企業にとっての具体的な改善を訴えた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 5
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中