米副大統領と国防長官、イスラエルに自制要求 民間人保護で

パレスチナ自治区ガザで再び戦闘が始まったことを巡り、米国のハリス副大統領とオースティン国防長官は2日、民間人に被害が出ないようイスラエルに一層の努力を促した。写真はガザへ向かって砲撃するイスラエル軍。12月2日、ガザに近いイスラエル側で撮影(2023年 ロイター/Amir Cohen )
Suhaib Salem Nidal al-Mughrabi
[ガザ/カイロ 3日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで再び戦闘が始まったことを巡り、米国のハリス副大統領とオースティン国防長官は2日、民間人に被害が出ないようイスラエルに一層の努力を促した。
ガザの保健当局は、戦闘再開以降の犠牲者は少なくとも193人、軍事衝突が始まった10月7日以降の死者は1万5000人を超えたと明らかにした。
ハリス副大統領は、イスラエルには自国防衛の権利があるとした上で、国際法と人道法の順守が尊重されるべきと強調。第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)出席のため訪問中のドバイで記者団に「あまりにも多くの罪のないパレスチナ人の命が奪われた」と述べた。
オースティン国防長官は、カリフォルニア州で開かれた防衛に関するフォーラムで、イスラエルがガザの民間人を保護する必要性をこれまで以上に強調した。「道徳的責任と戦略的責務」に触れ「戦術的に勝利しても戦略的には敗北する」とくぎを刺した。
また、米国は今後もイスラエルの最も親しい友人とする一方、ガザの人道支援へのアクセスを劇的に拡大するよう促した。