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シリアの地震被災地支援、インフラなどの制約に直面=国連高官

トルコ南東部のシリア国境付近で6日に発生した地震について、シリアの被災地で人道支援を行う国連高官は、道路などインフラの損傷や燃料不足、厳しい冬の気候が国連の支援活動に支障を来していると述べた。写真はシリア・サルマダで6日、ドローンで撮影。提供写真(2023年 ロイター/WHITE HELMETS /Handout via REUTERS)
[ベイルート 6日 ロイター] - トルコ南東部のシリア国境付近で6日に発生した地震について、シリアの被災地で人道支援を行う国連高官は、道路などインフラの損傷や燃料不足、厳しい冬の気候が国連の支援活動に支障を来していると述べた。
地震による死者はシリアで1200人、トルコで2300人を超えた。被害が大きかったシリア北部はこれまで空爆や砲撃を繰り返し受けてきた地域で、建物などが脆くなっていた。
国連常駐調整官のエルモスタファ・ベンラムリ氏はシリアの首都ダマスカスからビデオ通話でロイターの取材に応じ、「インフラが損傷し、過去の人道活動に使っていた道路も壊れているため、人々に支援を届けるために工夫が必要だ。懸命に取り組んでいる」と述べた。
国連によると地震発生前の時点で人道支援が必要な人口の割合は70%と、内戦開始以降で最も多かった。ベンラムリ氏は今回の地震で「同じ人々の苦しみが深まった」と強調した。
国連は、政府管理地域と反体制派支配地域の両方の被災地にできる限り早く支援を届けるために取り組んでいると語った。