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米有力議員ら、トランプ政権は確固たる対北朝鮮戦略欠くと指摘

2017年04月27日(木)12時18分

 4月26日、トランプ政権による北朝鮮政策の説明を受けた米連邦議会の議員らは、国家の安全保障にとって差し迫った脅威とされる同問題について、期待していたような確固たる戦略は示されなかったと指摘した。写真はトランプ大統領とペンス副大統領が連邦議会を去る様子。ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 26日 ロイター] - トランプ政権による北朝鮮政策の説明を受けた米連邦議会の議員らは、国家の安全保障にとって差し迫った脅威とされる同問題について、期待していたような確固たる戦略は示されなかったと指摘した。

トランプ大統領は26日、ホワイトハウスに上院議員100人全員を招く異例の対応で北朝鮮の核・弾道ミサイル開発への対応方針を説明。ティラーソン国務長官とマティス国防長官、コーツ国家情報長官、米軍のダンフォード統合参謀本部議長の4人が説明を担当した。

その後4人はペンス副大統領とともに議会内で下院議員らにも同様の説明を行った。

一部の民主党議員はホワイトハウスで行われた上院議員への説明は、ただの「遠足」で写真撮影以上のことはほとんど行われなかったと批判。

共和党議員はこれよりも肯定的な見解を示したが、高く評価する声は出ていない。ボブ・コーカー上院外交委員会委員長は記者団に対し「まあまあの説明だった」と評したうえで、「説明を今日行った意味がよく分からない」と語った。

上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長は、トランプ政権に確固たる戦略があるかどうかについて聞かれ、「現在策定しているところだ」と述べた

下院議員らからは説明を行った政権幹部らを信頼する声が聞かれたが、中には深刻な懸念を示す議員もいた。

下院外交委員会委員のブラッド・シャーマン氏は、トランプ政権が北朝鮮の行動を抑制するために十分な措置を講じるという確信はないと指摘。「決意の度合いは非常に控えめで弱く、まやかしと言ってもいいぐらいだ。北朝鮮に十分な圧力をかける唯一の方法は、中国が圧力をかけるよう仕向けることだ」と語った。

下院軍事委員会のマック・ソーンベリー委員長は、トランプ政権は北朝鮮が核開発を放棄するよう「さまざまな」手段を活用するつもりだと述べ、すべての選択肢を検討するという方針に賛成すると語った。

「われわれはこの地域で、ミサイル防衛を含め驚異的な軍事的存在感を示す必要がある」とした。

ロイター
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