米失業保険申請件数、先週は増加 給付受領も増加=エコノミスト推計
10月23日、エコノミストの推計によると、先週の米国の失業保険新規申請件数は増加したようだ。写真は就職説明会の看板。2021年9月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
Lucia Mutikani
[ワシントン 23日 ロイター] - エコノミストの推計によると、先週の米国の失業保険新規申請件数は増加したようだ。労働市場が軟化する中、10月初旬には失業手当を受け取る人も増えたとみられる。
シティグループとネーションワイドのエコノミストは、18日までの週の失業保険新規申請件数が季節調整済みで23万2000件と、前週の22万件から増加したと推計。ゴールドマン・サックスは22万7000件、JPモルガンは22万9000件と算出した。
テネシー州、マサチューセッツ州、コロラド州のデータは入手できなかったが、エコノミストはデータを入手できない場合に労働省が通常行うのと同様に、これら3州について仮定を立てた。
米政府機関の閉鎖により経済データの公表は停止されているものの、各州は失業保険申請件数の収集を続け、労働省に提出している。
エコノミストは政府が今年初めに発表した季節調整係数を用いて未調整のデータを推計し、労働市場についてある程度の見解を提供している。
失業保険申請件数は政府閉鎖前の範囲にとどまっており、解雇が大幅に増加していないことを示唆している。
ネーションワイドの金融市場エコノミスト、オーレン・クラッキン氏は「最新の州レベルの失業保険申請件数は、労働市場が引き続き安定し、レイオフが低水準にとどまっていることを示唆している。全体として、申請件数は依然として落ち着いており、差し迫った景気後退を示唆するものではない」と述べた。





