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トランプ氏、カナダとの貿易交渉打ち切り 関税巡る「虚偽広告」で

2025年10月24日(金)13時07分

トランプ米大統領は23日、カナダとの全ての貿易交渉を打ち切ったと明らかにした。23日にホワイトハウスで(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)

Kanishka Singh

[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米大統領は23日、カナダとの全ての貿易交渉を打ち切ったと明らかにした。レーガン元大統領が関税に否定的な発言をしていたとする虚偽の広告をカナダ側が発表したことが理由だと述べた。

自身の交流サイト(SNS)に「カナダの重大な行為に基づき、全ての貿易交渉を終了する」と投稿した。

トランプ氏は今年に入り、カナダの鉄鋼、アルミニウム、自動車に関税を課し、カナダもこれに対抗して同様の措置を講じた。双方は数週間にわたって、鉄鋼とアルミニウムに関する合意に向けて協議してきた。

オンタリオ州のフォード首相は今週、関税に反対するメッセージを発する同州の広告がトランプ大統領の目に留まったと述べていた。

その広告ではレーガン元大統領が外国製品への関税を批判し、雇用喪失や貿易戦争を引き起こしていると訴えている。

ロナルド・レーガン大統領財団は23日夜に声明を発表し、オンタリオ州政府の広告はレーガン大統領の「音声と映像を選択的に使用している」とし、法的手段を検討していると述べた。

「この広告は(1987年のレーガン大統領による)ラジオ演説を歪めており、オンタリオ州政府は発言の使用や編集について許可を求めても得てもいない」とした。

カナダ政府は現時点でコメントしていない。

カナダのカーニー首相は23日、記者団に対し、米国との貿易協議が最終的に決裂した場合、米国による自国市場への不当なアクセスは認めないとの認識を示した。

ロイター
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