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米中分断、世界成長に打撃へ 長期的にGDP7%減も=WTO事務局長

2025年10月18日(土)03時20分

オコンジョイウェアラWTO事務局長は、米中のデカップリング(分断)は世界の経済生産を長期的に最大7%減少させる可能性があると警告し、米中に対し貿易摩擦の緩和を強く求めた。9月、ジュネーブで撮影(2025年 ロイター/Cecile Mantovani/File Photo)

[ワシントン 17日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は17日、世界の二大経済大国である米国と中国のデカップリング(分断)は世界の経済生産を長期的に最大7%減少させる可能性があると警告し、米中に対し貿易摩擦の緩和を強く求めた。

オコンジョイウェアラ事務局長はロイターとのインタビューで、「米中間の緊張がエスカレートすることを懸念している」とし、さらなる対話を促すために両国当局者らと協議したと明らかにした。

オコンジョイウェアラ氏は「両国が歩み寄り、緊張緩和に向かうことを心から望む。米中間のいかなる緊張やデカップリングも、両国だけでなく、世界の他の国々にも影響を及ぼす恐れがあるからだ」と語った。

さらに、米中のいかなるデカップリングも「長期的に世界全体のGDPの大幅減につながり、最大で7%が失われる」恐れがあるという見通しを示した。

ロイター
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