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オープンAI、ブロードコムと提携 初の内製AI半導体生産へ

2025年10月14日(火)07時00分

対話型人工知能(AI)を手がける米オープンAIは10月13日、半導体大手ブロードコムと提携し、初の内製AI半導体生産に乗り出すと発表した。写真はオープンAIのロゴ。2024年5月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Max A. Cherney Arsheeya Bajwa

[13日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)を手がける米オープンAIは13日、半導体大手ブロードコムと提携し、初の内製AI半導体生産に乗り出すと発表した。

両社によると、オープンAIが設計したカスタムチップ(特定用途向けに設計・製造される半導体チップ)を、ブロードコムが開発し、来年後半から量産化を開始する。このカスタムチップの消費電力は10ギガワットと、米国内800万強の世帯の電力需要に相当する。

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は「ブロードコムとの提携は、AIの潜在力を解き放つために必要なインフラの構築において重要なステップだ」と述べた。

両社の合意における金銭的な詳細は明らかにされていない。オープンAIがこの取引に充当する資金をどのように調達するかも不明だ 

新たなカスタムチップの量産化は2029年末までに完了する見通し。最終的なシステムはブロードコムのネットワーク技術「イーサネット」などを活用し、エヌビディアのネットワーク技術「インフィニバンド」に対抗する。

ただAIの処理高速化のために設計される専用チップ、いわゆるAIアクセラレータをゼロから設計し、内製半導体として量産化にこぎ着けるハードルは非常に高く、大方のアナリストは、今回の取引がこの分野でのエヌビディアの牙城を揺るがすことはないと予想している。

ロイター
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