中銀、予期せぬ事態に備える必要＝ＮＹ連銀総裁

ニューヨーク連邦銀行のウィリアムズ総裁は３日、予見不可能な変化は避けられず、中央銀行はその点を認識し、そうした環境下でも機能する戦略を整備しておく必要があると述べた。９月４日撮影（２０２５年　ロイター/Kylie Cooper）

Michael S. Derby

[３日 ロイター] - ニューヨーク連邦銀行のウィリアムズ総裁は３日、予見不可能な変化は避けられず、中央銀行はその点を認識し、そうした環境下でも機能する戦略を整備しておく必要があると述べた。

アムステルダムでのイベントに向けた準備原稿で見解を示した。米国の金融政策の見通しには言及しなかった。

「予見不可能な変化と不確実性は、予見可能な将来にわたって確かに私たちとともにあり続けるだろう」とし「進行中の世界的な人口動態の変化、人工知能、金融システムの潜在的に変革的なイノベーションの影響」といった要因を挙げた。

不確実性に対処するには、中銀がさまざまな不測の事態に対応できる強固な原則と戦略を整備しておく必要があると主張。それでも対処すべき新たな状況は生じるだろうと述べた。

また、かつては非伝統的だった債券購入などの戦略は、もはや目新しいものではなく、政策手段の通常の一部になったとも述べた。

インフレ期待の安定化が重要であり、それを当然視すべきではないとの認識も示した。