ステーブルコイン、決済手段となるには当局の監督必要 英中銀総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁(写真)は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿し、法定通貨に価値が連動する暗号資産のステーブルコインが英国で決済手段として広く使われるには、預金者保護制度や英中銀の準備制度へのアクセスなど、標準的な銀行のように規制される必要があると指摘した。8月の代表撮影(2025年 ロイター)
[ロンドン 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿し、法定通貨に価値が連動する暗号資産のステーブルコインが英国で決済手段として広く使われるには、預金者保護制度や英中銀の準備制度へのアクセスなど、標準的な銀行のように規制される必要があると指摘した。
ベイリー氏は、長年暗号資産に懐疑的な立場を取っている。寄稿では「原則の問題として、ステーブルコインに反対するのは間違っている」としたが、暗号資産取引への参加や撤退の手段という現在の主要な使用では、貨幣のような標準的な決済手段にはならないと述べた。
今後数カ月内に英中銀がステーブルコインに関する諮問書を発表と確認し、「その際、英で広く利用されるステーブルコインは、貨幣としての地位を強化するため英中銀の口座にアクセスすべきと提言する予定だ」とした。