インフレ圧力継続、FRBは制限的政策維持を=クリーブランド連銀総裁

9月29日、米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は、インフレ率を目標の2%まで引き下げるため連邦準備理事会(FRB)は金融政策の制限的スタンスを維持する必要があるとの見方を示した。ニューヨークで4月24日撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[29日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は29日、インフレ率を目標の2%まで引き下げるため連邦準備理事会(FRB)は金融政策の制限的スタンスを維持する必要があるとの見方を示した。
CNBCで「金融政策にとって難しい時期だ。FRBの責務(物価安定と雇用最大化)の両面で挑戦を受けている」と指摘。「責務の2側面のバランスをとるとき、制限的な政策スタンスを維持する必要があり、そうすることでインフレを目標に戻すことができる」と述べた。
FRB内で最タカ派の1人である総裁は、今後1ー2年間はインフレ率が目標を上回ると予想。「保険のようなサービスでの圧力がスーパーコアインフレに反映され始めたら、関税の影響だけではないかもしれず注意を要する」と語った。
総裁は先週、インフレが中銀目標の2%を依然上回り続けているため、FRBは制限的な金融政策解除に「非常に慎重」になる必要があると述べていた。