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電通G、25年12月期純損益予想を赤字に修正 欧米でのれん減損計上

2025年08月14日(木)17時14分

 8月14日、電通グループは2025年12月期通期の純損益予想を従来の100億円の黒字から一転、754億円の赤字に下方修正すると発表した。写真は同社のロゴ。2012年7月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Kentaro Okasaka Ami Miyazaki

[東京 14日 ロイター] - 電通グループは14日、2025年12月期通期の純損益予想を従来の100億円の黒字から一転、754億円の赤字に下方修正すると発表した。年間配当予想は1株139.5円から「現時点では未定」に変更した。

営業損益予想も660億円の黒字から35億円の赤字に修正した。第2・四半期(4-6月)に米州やEMEA(ロシアを除く欧州、中東、アフリカ)地域でのれんの減損損失を計860億円計上した。25年度の海外地域での通期見通しの下方修正や、米州での来年以降の成長率見通し引き下げなどが影響した。

併せて発表した25年1-6月期の連結純損益は736億円の赤字(前年は55億円の黒字)だった。

また、海外事業における構造改革の具体的な施策として、同事業に従事する従業員の約8%(約3400人)の人員削減実施を決定したと発表した。対象は海外拠点のヘッドクオーターとバックオフィス部門としている。同社は2月に海外事業の構造改革計画を公表していた。

五十嵐博社長兼グローバルCEO(最高経営責任者)は「海外事業について包括的かつ戦略的なパートナーシップを含めたあらゆる選択肢を検討しており、これを推進することで、企業価値向上を加速させていく」とコメントした。今後、早期の実行を目指し、進捗があり次第公表するとしている。

ロイター
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