中国、サービス消費に成長可能性 資金調達コスト軽減で景気底上げへ

中国財政省の廖敏次官は13日の会見で、前日発表した一部サービス業や個人に対する借入負担軽減措置について、「国内消費が国民経済の主要な原動力となるよう支援する」と述べた。写真は北京のショッピングモールで7月に撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[北京/香港 13日 ロイター] - 中国財政省の廖敏次官は13日の会見で、前日発表した一部サービス業や個人に対する借り入れ負担軽減措置について、家計や企業の資金調達力の確保や借り入れコストの削減が目的と説明し「国内消費が国民経済の主要な原動力となるよう支援する」と述べた。
エコノミストからはかねて、中国はインフラ投資や輸出への依存を下げ、消費主導の経済モデルに転換すべきとの指摘が出ている。
商務省当局者は「サービス消費には多大な成長の可能性があり、この政策は内需拡大と雇用の安定に役立つだろう」と述べた。
中国工商銀行、中国建設銀行、中国銀行など大手国有銀行は13日、利子補助措置を積極的に実施すると述べた。
華泰証券のアナリストはリポートで、銀行に低金利融資を求めるこれまでの政策とは異なり、今回の補助金コストは政府が負担すると指摘。これは当局が銀行の利益率への圧力を非常に重視していることを示していると記した。この政策により家計の借り入れ意欲が高まる一方、銀行は消費者向け融資の金利を現在の3%超の水準に維持できるとの見通しを示した。