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米テキサス州に世界最大級のAIデータ・エネルギー複合施設建設計画

2025年06月27日(金)11時33分

 米テキサス州のエネルギー企業ファーミ・アメリカは26日、同州アマリロに世界最大級の人工知能(AI)用データセンターとエネルギーの複合施設を建設すると発表した。写真は同社を創業したリック・ペリー元エネルギー長官。ワシントンで2019年10月撮影(2025年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米テキサス州のエネルギー企業ファーミ・アメリカは26日、同州アマリロに世界最大級の人工知能(AI)用データセンターとエネルギーの複合施設を建設すると発表した。原子力、天然ガス、太陽光をエネルギー源とする計画だ。

リック・ペリー元エネルギー長官らが創業したファーミ・アメリカは、「ハイパーグリッド」と称するこのプロジェクトをテキサス工科大学と提携して7月4日に開始する。

ペリー氏は、中国が原子炉22基の建設を進めているのに対し、米国では建設中の原子炉は皆無だと指摘。「われわれは後手に回っている。この競争は極めて重要なので、競争に打ち勝つためにあらゆる手を尽くす必要がある」と述べた。

ファーミ・アメリカによると、同プロジェクトは原子力、天然ガス、太陽光により最大11ギガワット(GW)を発電する可能性があり、2026年終盤までに1GW相当が稼働する見通し。

米原子力規制委員会(NRC)はファーミ・アメリカからの申請を審査しており、結果を近く公表すると明らかにした。

米紙ワシントン・ポストは同プロジェクトについて、発電量1GWの原子炉4基が申請してあると報じた。

ファーミ・アメリカはプロジェクトの総工費や資金調達方法について公表していない。

ロイター
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