フィンテック企業ウェルスフロント、米IPOを秘密裏に申請

米資産運用デジタル助言会社ウェルスフロントは6月23日、米国での新規株式公開(IPO)を秘密裏に申請したと発表した。2014年11月、ワシントンの造幣局で撮影(2025年 ロイター/Gary Cameron)
[23日 ロイター] - 米資産運用デジタル助言会社ウェルスフロントは23日、米国での新規株式公開(IPO)を秘密裏に申請したと発表した。
条件は明らかにしなかったが、2022年に白紙になったスイスの銀行UBSによる買収計画では14億ドルと評価されていた。
トランプ米大統領の関税政策を巡る不透明感から、新規上場計画を保留にする動きが見られていたが、IPO市場が勢いを増すにつれて投資家心理は変化している。
フィンテック企業のIPOはここ数カ月好調で、デジタル銀行のチャイムやイスラエルの取引プラットフォームであるイートロは新規上場で急騰した。
IPOXのリサーチアソシエイト、Lukas Muehlbauer氏は「ウェルスフロントのIPO計画は、特に貿易やサプライチェーンの変動による影響を受けにくいセクターで成功している米IPOの最近の増加傾向と合致している」と語った。