米中古住宅販売、5月0.8%増 予想外に増加も低調傾向続く

全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.8%増加し403万戸となった。写真は4月、フロリダ州マイアミで撮影(2025年 ロイター/Marco Bello)
[ワシントン 23日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.8%増加し403万戸となった。予想外に増加したものの、住宅ローン金利の高止まりにより、低調な傾向は依然として続いている。ロイターがまとめたエコノミスト予想は、395万戸だった。
5月の販売ペースは同月としては2009年以来最も低調だった。前年同月比は0.7%減。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅販売が比較的低迷しているのは、住宅ローン金利の高止まりが主な原因だ」と指摘。「今年後半に住宅ローン金利が下がれば、住宅販売は増加すると予想される」と述べた。
5月の中古住宅在庫は6.2%増の154万戸。前年比では20.3%増加した。
中古住宅価格の中央値は前年比1.3%上昇し42万2800ドルとなり、同月としては過去最高を記録した。
5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.6カ月。前年同月は3.8カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。
住宅が市場に出ていた期間は27日。前年同月は24日だった。
初回住宅購入者の割合は30%と、前年同月の31%から低下した。
現金のみによる販売の割合は27%で、前年同月の28%から低下した。