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新興国株の投資判断引き上げ、米中貿易摩擦緩和で=JPモルガン

2025年05月20日(火)10時54分

 5月19日、JPモルガンは米中貿易摩擦の緩和とドルの軟化を理由に、新興市場株の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。写真は2013年9月、ニューヨークのJPモルガン本社前で撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[19日 ロイター] - JPモルガンは19日、米中貿易摩擦の緩和とドルの軟化を理由に、新興市場株の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。

先週、米中は90日間の関税引き下げに合意し、米国は中国製品に対する関税を145%から30%に引き下げ、中国は米国からの輸入品に対する関税を125%から10%に引き下げた。

JPモルガンのアナリストはメモの中で「米中貿易摩擦の緩和は、新興市場株にとって大きな逆風を軽減する」と述べ、今年後半にはドル安がさらに株価を押し上げるだろうと指摘した。

新興市場の中で、インド、ブラジル、フィリピン、チリ、アラブ首長国連邦(UAE)、ギリシャ、ポーランドについて前向きな見方を維持。中国、特にテクノロジー株には有望な機会があると見ている。

「これが貿易ノイズの終わりとなる可能性は低いが、最悪の事態は過ぎ去ったと思われる」とした。

ロイター
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