世界的な貿易摩擦の激化、経済に大きな下振れリスク＝豪中銀

５月２０日、オーストラリア準備銀行（中央銀行）は世界的な貿易摩擦の連鎖的な影響により、インフレ率は低下し、失業率は上昇するとの見方を示した。シドニーの豪中銀前で２０１５年１１月撮影（２０２５年　ロイター/Jason Reed）

［シドニー　２０日　ロイター］ - オーストラリア準備銀行（中央銀行）は２０日、世界的な貿易摩擦の連鎖的な影響により、インフレ率は低下し、失業率は上昇するとの見方を示した。

中銀はこの日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート（ＯＣＲ）を４．１０％から２５ベーシスポイント引き下げ、２年ぶりの低水準となる３．８５％とした。

同時に公表した四半期ごとの金融政策見通しでは、コアインフレは予想よりやや速いペースで冷え込み、特にサービス業で顕著な鈍化を見込んだ。

また、トランプ米政権の関税引き上げが世界経済の成長を低下させ、豪経済にディスインフレをもたらすと警告した。